日記を書いたり、叫んだり。夢を見たり現実を見つめたり。 そんなやること定まってないふよふよ浮きっぱなしのサイトです。
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 私の家には計三カ所盛り塩がしてある。

 1.台所
 2.風呂場
 3.トイレ


 何でそんなもんがしてあるかというと

 近くの霊園から何人か連れてきてしまったから













 という訳ではなく、風水でやってるだけ。
 水場は穢れやすいからお清めした方が良いんだそうだ。
 特に風呂場は南(火と相性が良く、水と相性が悪い)なので念入りに、とのこと。

 それで過去に泊まりに来た友人を盛大にビビらせてしまったことがある。ホントごめん。
 毎年、盆や年末年始には母の実家に行くことになっている。

 その家には叔父や叔母と一緒に従兄弟夫婦が住んでいて、小さな男のお子さんがいる。随分と愛嬌のある子で誰が抱っこしても泣くことはそうそう無く、ずっとニコニコしている。

 ある年の正月、半ば押しつけられ気味にその子の子守に任命された。絵本を読んであげたりしていると、ぐいぐいと私を引っ張って隣の仏間に連れて行こうとする。仕方なくついていくと、そこは誰もいないひんやりとした空気の漂う部屋だった。仏間には良く顔も覚えられないうちに亡くなってしまった祖父と若くして鬼籍の人になったもう一人の叔父の写真が飾ってあった。

 こんなとこに連れてきてどうするのだろう。おもちゃは全てさっきいた部屋に置いてきてしまった。しかしその子はずっとニコニコしている。何が面白いのか気になって、その子をしばらく観察していた。するとじっと窓の方を見つめ始めた。仏間の窓からは庭の植木が見えるばかり。冬であるから特に花が咲いているわけでもなく葉が生い茂っていたりもしない。もちろん、誰かがいるはずもない。なおも窓を見つめている子供。終いには窓に張り付いて離れなくなってしまった。キャッキャッと嬉しそうな声さえあげている。

 私はふと気づいた。子供には、霊が見えやすい。もしかしたら、この子には何かが見えてるのかもしれない。例えば、顔も知らぬ曾祖父や大叔父…。外には寒風が吹き荒れている。急に背中に寒気を覚えた。

 しばらくすると戻ってこない私たちが気になったのか、叔母が仏間にやってきた。窓にへばりついている子を見て、またか、という風に笑った。少々嫌がる子供を抱っこして、叔母は言った。

「この子ね〜、自分の顔大好きだから鏡とか窓見て笑うのよ〜!」

 ええええええええ。
 ただのナルシストかよ。

 確かにその子の顔は可愛い。それは認める。従兄弟似の美形になるだろう。しかしまだ言葉もしゃべれないうちからそれはどうか。

 年の初めから赤子に判明した将来の不安。一抹どころではない不安。十数年後の姿が楽しみなのか見たくないのか、心掻き乱される一年の幕開け。

 
 外国語系の学部の大学にいるので、自然学校には外国人が多い。

 その中で必修の担任になった教員の一部を私と友人達は『○○の魔女』と呼んでいる。ハゲの教員について「そういえばあのピカリンの授業さぁ〜」等というのと同じ感覚である。その中で、理由は忘れたが(確か服が赤いのが多かったとかの下らない理由)『紅蓮の魔女』と呼ばれた白人の教員がいた。

 あだ名で魔女とは言っても、教員独特の威圧感と物珍しさと雀の涙ほどの尊敬の念が混ざった複雑な感情の産物である。実際大きな鍋でトカゲを煮込んでいたりはしない。実際、ハロウィンの日には鼻眼鏡をつけて一人浮かれるというステキなところも持った普通の妙齢の女性だ。

 しかし、その考えが覆されるときが来る。

 大学の近所には鳥居がある。奥に行ってみたことはないが大学の敷地との関係上小さなお宮があるだけと思われる狭い場所だ。

 ある日の放課後、そこに紅蓮の魔女が立っていた。明らかに通りかかったという風ではなく、中に侵入する気満々である。彼女は何をしているのか。友人達と「きっとあそこから魔界に帰るんだよ」などと軽口を叩いていた。その時は深く考えず、大学を出てすぐのコンビニに立ち入った。

 中には紅蓮の魔女がいた

 何故。どうやって。確かに私たちは彼女を追い越してここに来た。鳥居からは一本道で、近道などない。もちろん寄り道もしていない。歩く速度はむしろ速いほうだ。大体彼女が行こうとしていたのはコンビニとは真逆の方向だ。いつのまに、彼女は私たちを追い抜きコンビニに入ったのか。素知らぬ顔をしてお菓子を買う魔女の背中を見ながら、私たちは恐怖に震えた。

 このことの真相はまだわかっていない。

 今はこの話のカテゴリを心霊にしてしまったことで何かたたりが起きないかと心配するのみである。
 夢に悪霊が出たことで思い出したが、どうも母方の家系には霊感があるらしい。

 それが尤も顕著に出ているのは従兄弟で、母方の祖母が亡くなり遺品を片づけている時に、「ばあちゃんまだ部屋にいるよ」と言ったらしい(母談)。そして、祖母が指さすところを次々探してみると、ちょっとしたお金が出てきたとのこと。私たちには普通の写真にしか見えないものも、彼曰く「ここに顔写ってるよ」。恐ろしい。

 兄に関しては姿は見えないが気配は感じるというもの。一人暮らしをしていたときの寮では黒髪の女性(何で見えないのに容姿が分かるのかは疑問だが)が部屋に常駐しており、害はないものの迷惑そうだった。でも彼は心霊番組を見ては夜中に小走りでトイレに行くような男なので、もしかしたら気のせいかも知れない。

 一方母は普段は心霊番組も見なければ幽霊も信じていない。しかし、このようなことを話していた。「会社の帰りに畑に通りかかったら、隣の奥さんが畑仕事していたのよ。いつものことだから、あまり気にしてなかったんだけど。それで家に帰って、はっと気づいたのよねえ…隣の奥さん、去年亡くなったじゃないって」実は一番潜在能力が高いのか?

 ちなみに私は霊感ゼロの父の血を色濃く継いでいるのか、心霊番組は好きだが霊を見たことがない。だが、写真を撮ると何故かオーブ(白い半透明の丸い光のようなもの)が良く写っている。このオーブというもの、正体が霊魂である場合はまれで、もっぱらホコリが写り込んだものだという。

 幽霊よりもホコリに呼ばれる人間。

 日常生活においては平和極まりない特技だが、清潔が尊ばれるこの現代社会の中では随分と生きづらいのではないかと思う。

 
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